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2014.10.08 Wednesday

11/7〜11/30「富士の山ビエンナーレ2014」

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    11/7〜30「富士の山ビエンナーレ2014」に出展させていただきます。よろしくお願いいたします。
    http://fujinoyama-biennale.com

    ***

    ひとつの場所から別の場所へ。ひとつの時間から別の時間へ。

    展覧会のテーマは『トラベリング・セオリー』。
    制度や状況、時間の経過や大きな事故や事件、科学技術の発達などにより、人々の考えやあり方は、いつしか変化しています。私たちはどんな風に変化を知るのでしょうか。

    革命的意識となる一方で、制度化され形骸化した思想となる理論。

    この展覧会タイトルは、文学研究者のサイードの論集から来ています。
    ある場所から別の場所への意思や理論の移動は、生の現実であると同時に、知的活動を可能にさせる条件だといいます。
    理論は意識が生み出したものです。しかし、意識の領域から生まれたという理由で、理論は現実の回避だと考えるのは間違いです。理論とは、世界内現実や変化に完全に繋がったもので、革命的な意思として意識が生み出すもの。
    そう言いながらも理論は、革命的な強い作用をもたらす一方で、効果的で説得力があるという理由で、みんなの間に広まり始めると、広まる途中でその力がだんだんと弱められ、枠にはめられ、制度化される可能性があります。

    彼の論調は決して明るいものではありませんがその思想が形骸化されない試みを、展覧会を通し考えていきます。

    yui-0917

    展覧会を組み立てること

    『富士の山ビエンナーレ』は、富士山を背景にした静岡県の富士・富士宮・由比・蒲原・富士川の5つの地域で開催予定です。人々を魅了し、歴史の中でも芸術家たちに愛された日本を代表する山、富士。本芸術祭は市民団体が主体となり、町おこしの一環として開催を予定しています。当初は展覧会はキュレーターが組み立て、地域のイベントをディレクターと運営団体が作るという構想でしたが、『トラベリング・セオリー』の10人前後のアーティストでは、”ビエンナーレらしからぬ規模”であるということで、地元の作家展と滞在型アーティストを受け入れるという、合計3つの展覧会が企画され、規模を大きくしました。

    ”ビエンナーレらしさ”とは何なのでしょうか?ビエンとは2年というイタリア語。ナーレは形容詞化する接尾辞。言葉の意味だけなら、どんな規模でも2年に一度の催事を開催すれば、ビエンナーレになります。しかし、この場合はビエンナーレという語を広く世界に知らしめたベネチア・ビエンナーレの影響が見て取れます。ベネチア・ビエンナーレでは、ジャルディーニという大きな公園の中に世界中の国がパビリオンを持ち、国別対抗戦の様相を呈した展覧会が開催されます。公園に入りきらない国々はその周辺に場所を借りて国の代表するアーティストを紹介する、大規模で華やかな芸術祭です。

    富士の山ビエンナーレは、国際展を目指しているのでしょうか?企画内容や参加アーティストの国籍や在住等と見ると、そうではないようです。並列する「フジノワ」展は地元の造形作家のグループ展、「FARP」はこの場所に長く滞在して制作を行うアーティストたちの展覧会です。そこから読み取れるのは、その地域と長い時間を共有すること、ローカルな繋がりの強さです。その他にも富士の山ビエンナーレ開催期間中は、街歩きやマルシェ、農業のイベントなど地域に根ざしたお祭りが多数企画されています。富士の山ビエンナーレは、地域との繋がりを大切にしようとする市民が主体となった土地を楽しむ催事です。

    このように考えると、大規模で新しい地域のお祭りの名前が富士の山ビエンナーレであり、その一つのコンテンツとして芸術祭が企画されたと考えた方が自然かも知れません。地域と芸術の繋がりの強さが増すと、芸術の自立性が危ぶまれるとも言われます。その一方で、作品の独立性は地域に依存しないとも言われています。富士の山ビエンナーレの展覧会は、どのような芸術祭を作るのか。私は展覧会企画を依頼された者として、富士の山ビエンナーレを見渡しながら楽しみながら、『トラベリング・セオリー』展を組み立てて行きます。期間中は、市民団体や観客と、作品の解説、芸術の需要のされ方、経済の話などができればと思います。

    本芸術祭の舞台には、雄大な富士山、日本では駿河湾でしか捕獲されない桜海老、今でも風情の残る東海道の宿場町、現在の工業都市の風景などの様々な歴史や自然が混在しています。土地のあり方とそこに展開される様々な芸術家たちの作品を体験することで、観客に新たな視点を提供することができれば幸いです。

    富士の山ビエンナーレ Traveling Theory展 キュレーター ユミソン

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